キリスト誕生は夏!?
携帯アプリで当時の天体現象を見てみました。
「ベツレヘムの星」
マタイによる福音書2章2節には、
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」
とあります。
ちなみに、のちに「東方の三賢人、三賢者」と呼ばれますが、具体的に3人とは記されていません。
さて、彼らが来たとされる「東方」とはどこなのでしょう?
イスラエルから見ての東方です。
当時の文化の中心でしたら現在のイラクの辺りにあったバビロニア帝国かも知れません。
その辺りでしたら占星術に長けた博士(=マギ)もいたと思われます。
ただ、バビロニア帝国は近隣の国に攻め入ったりするひどい国で、ユダとエルサレムの住人の多数を自国に連行したりしました。
世にいう「バビロン捕囚」です。
イスラエルからすれば、そんな悪魔みたいな国からお祝いにやって来たことになるのです。
さて、この東方の博士たちがバビロニアからやって来たとします。
そうするとこの博士たちはこの星を、
「バビロンで見て、さらにイスラエルに着いて再び見た」
というのですから、同じ様な天体現象が2回起こったと考えられます。
1回目はバビロンで西の空、つまりイスラエルの方向に見た
2回目はイスラエル着いてから見た
となると「この日がイエスの誕生日」と考えられます。
この天体現象を見てみたいと思います。
夜空に輝く明るい星です。
でもただ明るいだけではダメです。
「神のお告げ」ともとれる程、明るくなくてはいけません。
候補として考えられるのは、
超新星・新星・変光星・彗星・惑星集合・・・
「同じような現象が2度あった」
つまり「一旦消えて再度起こった」という条件を考えると惑星集合説が有力みたいです。
超新星・新星・変光星は恒星の現象ですから常に見えています。
彗星は夕方西の空に現れたとして、その数日後には見えなくなり、また東の空で見えるということはあります。
でもBC1年前後には見当たらないです。ですので、惑星集合と考えるのが良いかも知れません。
またバビロニアからイスラエルまで歩いて旅をすると、2~3ヶ月は必要です。
そうすると
BC2年
6月3日 日没後 水星・火星
6月15日 日没後 金星・木星
8月24日 日出前 水星・火星・木星
となります。
実際携帯アプリで見てみました。
BC2年6月15日の日没後、西の空に金星と木星の大接近を見たバビロニアの博士は、救世主の誕生を信じて西の方角へ。
2ヶ月後の8月24日にイスラエルに着き、日出前に東の空に火星と水星と木星の集合を見た、
ということになります。
これが「ベツレヘムの星」かも知れません。
でもそうなると、クリスマスは夏になってしまいます。
ひょっとしたら8月24日の記録を12月にすり替えた、もしくは、この天体現象以外に、本当に何かが起こったのかも知れません。
今のところ「ベツレヘムの星」の記録がイスラエルの他に見当たらないのはそのためなのでしょうか?
いずれにせよ、ワクワクしますね。